毎日元気モリモリお日記

サブカル女子だいすき!!

イマサラブライブ!

 

ラブライブ!にハマった。

 

いやー面白い。こりゃ売れるわ。え?もう売れてんの?

 

流行に敏感なサブカルボーイandガールたちは「大きなブームは過ぎ去ったというのに、何を今更……」と嘲るのだろうが、えぇい、うるさい!新シリーズの「ラブライブ!サンシャイン!!」は現在絶賛放送中(もう最終回手前だが)だし、今度新作のアプリも出るわい!つーかその理屈で言い出したら昭和生まれしかビートルズを聴けなくなるだろうが。お前らは今クールのアニメの批評をああでもないこうでもない、と偉そうにしておけ!あと泥水に溺れて死ね!バーカバーカ!!

 

エクスクラメーションマークをふんだんに使って愉快な感じで話が脱線してしまった。とにかくラブライブ!は一時期より話題に挙がることが少なくなってきてはいるものの、(ブレードを振り回すオタクたちの体温により)まだまだ十分に熱を帯びたコンテンツだと言える。

 

 

ここでラブライブ!を知らない人のためにザックリ説明しておくと、ラブライブ!とは学校の廃校を防ぐためにスクールアイドル活動をするという単純明快なストーリーを基盤に、雑誌の一企画から始まり多方面に展開されるようになったメディアミックスの総称である。雑誌や漫画などそれぞれの媒体でやや世界線が異なり設定の違いなども見られるため、ここではアニメに絞って説明をしていく。

 

物語は主人公の高坂穂乃果が自分の学校である音ノ木坂学院が、このまま入学希望者数の減少が続けば廃校になることを知るところから始まる。

 

「これはヤッベー」と思った穂乃果はたまたまスクールアイドル(読んで字の如く学校の名前を背負いアイドル活動をする高校生たち)存在を知り「入学希望者を集めるためにスクールアイドル活動をしようよ」というピーキーな提案をいきなり幼馴染の二人に持ちかける。お察しの通り、穂乃果は明らかにルフィや悟空と同じタイプの主人公で、パンをよく食う。

 

そうしてなんやかんやすったもんだしてる内に残りの6人のメンバーが集まり出来たのが「麦わらの一味」もとい後にスクールアイドル界の伝説となる「μ's(ミューズ)」というアイドルグループである。

 

 

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 ※ よく似ている

 

そのμ'sが学校の廃校を防ぐために活動していく過程で「スクールアイドルの甲子園」とも通称されるスクールアイドルの一大大会「ラブライブ!」と出会い、そこに向かって奮闘していく……というのがラブライブ!の大雑把な概要だ。

 

 

 なぜ僕が特にシリーズの節目などでもないこのタイミングでラブライブ!を見始めたのかと言えばhuluという月額いくらかを払えば動画が見放題というサービスの、2週間無料トライアルにトライアルしたからである。

 

その無数に転がる見放題の動画の中の一つがこのラブライブだったのだ。

 

hulu自体、随分前に始まったサービスなのになぜ特に何もないこのタイミングで始めたのか。そこに突っ込み出したらいよいよキリがない。とりあえず僕が世間よりワンモーションもツーモーションも遅れているのは確かだ。

 

 

そんなこんなで僕はラブライブ!と運命的な邂逅を果たす訳だが、もちろん当時の僕はアニメなどにはあまり関心のないカタギの人間だったので最初は興味なんて全くなかった。ラブライブについて知っていることと言えば「女の子がなんか頑張る」ということくらいで全くの無知であった。

 

ただそのときの僕は「話題になってるけど見たことのないものを消化するモード」に入っていたので、半分は冷やかしのような気持ちで第1話の再生を始めた。

 

「え?何でこいつら急に踊ってんの?こえーよ」

 

「おいおい、そんな車スレスレのところで歌うなよ」

 

「しっかしライブシーンのCG粗いな」

 

「ハハハ、こりゃひでーや……」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして気付いたら僕は2期の最終回まで一気に見ていた。

 

あまりにも一瞬の出来事だったので何が起こったのか、僕には把握できなかった。ただそこに居たのは散々ラブライブ!をバカにしていたはずなのに目を腫らし、涙を零しながら2期の最終回を迎える無力な一人の男だった。

 

アニメで泣いたのは小学生のときにバスの中で見たドラえもん以来、2度目だった。それから数年経ち、何かに感動して泣くなんてもう死ぬまで有り得ないのだろうと思っていた僕にとって、それはまさに歴史が動いた衝撃の瞬間だった。プレイステーションならトロフィー贈呈レベルである。

 

 

 

 

しかしそんなラブライブ!も残念ながら終わりがやって来る。三年生の卒業に伴いμ'sは名前を残さずに解散する道を選んだ。それはつまり「第3期制作決定!」などと高らかにテロップが表示されることは絶対にあり得ないということを表していた。

 

「クッ、俺に……俺にもっと力があれば……。永遠に最終回なんてやって来させないと言うのに……。」

 

打ちひしがれる僕にhulu神は耳元でそっと静かに囁いた。

 

「続編もあるけど?」

 

最初の方で名前だけ紹介したラブライブ!サンシャイン!!という作品が一応のラブライブ!の続編に当たるのだが、この時点で面倒くさいタイプのオタクの素質を顕現させていた僕は

 

「はぁ?続編って言っても世界観を共有してるだけでキャラクターも舞台も全部一新されてるじゃん。俺が見たいのはラブライブ!であってμ'sであって、違うキャラがメインならそれはもう続編でもなんでもねーんだよ!」

 

という具合にあまり気乗りはしていなかった。なぜならラブライブ!サンシャイン!!があの大傑作かつ超名作の無印ラブライブ!を越えられるとは到底思えなかったからである。

 

「しょうがねぇ、まぁ1話くらい見てやるか」

 

「なんか似てるキャラ居て覚えづらいな〜」

 

「うわ〜、静岡とか田舎くせーな」

 

中二病とか方言とか、出落ちのキャラ設定じゃねーの?」

 

「ハハハ、こりゃダメかな……」

 

 

 

 

 

 

 

そして気付いたら僕は2期の最新話まで一気に見ていた。

 

これはこれで全然アリだった。大アリだった。女王アリ。キメラアント。

 

賛否が分かれるところではあるが、むしろ脚本は無印ラブライブ!より良くできていると個人的には感じた。「無印ではこう来たからサンシャイン!!でもこう来るだろう」というファンの思い込みを裏切る痛烈なカウンター的展開は続編だからこそ出来る演出だろう。

 

 

そんなこんなで僕は軽率な気持ちで「ラブライブ」という底なし沼に片足を突っ込み引き摺り込まれてしまったのだが、こうやってややブームから離れたものでも自分の心が惹きつけられるということは往々にしてある。流行の波に乗るのは結構だが波に呑まれていては仕方がない。多種多様なコンテンツが矢継ぎ早に入れ替わり立ち代わりを繰り返している現代のサブカル界。くれぐれも温故知新の精神を忘れてはいけない。なんか孔子的な人も言ってたし。

 

それにしても自分がまさかラブライブ!にハマるなんて思ってみなかった。最後はそんなあらゆる物事の奥深さ言い表したニーチェのこの名言で締めたいと思う。

 

 

 

 

 

 

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ラブライブさいこ〜」

フリードリヒ・ニーチェ (1844〜1900)